A.
テオフィリンは、気管支拡張、肺血管拡張、呼吸中枢刺激、気道の粘液線毛輸送能の促進、横隔膜の収縮力増強、肥満細胞からの化学伝達物質(気管支収縮因子)の遊離抑制等の作用により、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫等の閉塞性肺疾患の諸症状を改善します[1-4]。
また、テオフィリンは、喘息患者の気管支生検において活性化好酸球数、総好酸球数の減少及びCD4陽性細胞数の減少等の抗炎症作用を示します[4,5]。
in vitroにおいては、ヒト炎症細胞からの活性酸素及びサイトカインの産生に対する抑制作用、ヒト好酸球の接着因子発現の抑制作用、IL-5のヒト好酸球寿命延長に対する抑制作用等が報告されています[4,6,7]。
テオフィリンの作用機序は、phosphodiesteraseの作用を阻害して細胞内cyclic 3’, 5’-AMP濃度を高めることによるとされています。そのほかにも、アデノシン受容体に対する拮抗作用、細胞内カルシウムイオンの分布調節作用、内因性カテコールアミンの遊離促進作用及びプロスタグランジンに対する拮抗作用等が報告されており、いまだ作用機序については不明な点が多くあります[1-4]。
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[ 2026年1月 更新 ]